年末は家族会議をしよう!
相続の話はされていますか?
相続業務を行っていると、生前に自身の相続について、ご家族に話されている方は少なく感じます。
相続の話というと縁起が良くないと思われがちですが、生前に自身の相続について話しておくことはとても重要です。
そこで今回は家族会議の重要性について記載します。
相続の意識が低い?
日本は諸外国に比べ、相続についての意識が一般的に低いと言われています。
これは旧民法の家督相続で、遺産分割の方法が決まっていたことから、相続についてあまり考える必要がなかったことが影響していると考えられます。
(家督相続では、戸主が亡くなったまたは隠居した場合、すべての相続財産は長男が引き継ぎました。)
また、現民法では相続人の範囲が広がりましたが、「うちには財産なんてほとんどないから大丈夫」と考えている方が多く、相続について事前に準備されている方が少ないのが現状です。
家族会議は大事です
弊所では、相続人と相続財産が確定した段階で、お客様だけで遺産分割協議をしていただいていますが(弊所は協議には立ち入りません。)、いざ話し合いとなると、過去のトラブルや生前贈与・特別受益の話が持ち上がり、分割がなかなか決まらず最終的に調停になってしまうことがあります。
うちの家族は仲が良いから大丈夫だと思っていたとしても、相続では些細なことからトラブルになってしまうことがありますので、生前に家族会議を開いて自身の相続の意向を正確に伝えていただきたいと思います。
(遺言がある場合であっても、書面と口頭で意向を伝えるのでは、相続人の受取方も変わりますので、ぜひ家族会議で直接話をすることをおすすめします。)
家族会議の内容は?
2.現時点で所有している財産の内容
3.財産の分割割合について
4.お墓などの祭祀承継・葬儀の希望
5.相続税対策
以上のような内容を生前に家族(推定相続人)全員で集まって話し合いましょう。
場合によっては、弁護士や税理士などの専門家にも同席してもらうといいかもしれません。
また、冒頭で述べたとおり、相続というと縁起が良くないと考えられることから、お子さん側から相続の話はしづらいかもしれません。
そこでぜひ親御さんの方から家族会議を開き、自身の相続について話をしていただきたいと思います。
最後に
今年もたくさんの相続税申告をお手伝いさせていただき、有難うございました。
相続税申告はご自身で行うことも勿論できますが、財産評価や税額の計算、相続人の確定など専門的な知識が必要となり、個人で行うことは難しいのが現状です。
FUJITA税理士法人では、初回無料相談を行っていますので、相続税申告が必要な方はぜひご相談ください。