令和2年分の路線価が発表されました
国税庁より令和2年分の路線価が7月1日㈬に発表されました。
今年の1月以降に亡くなられた方の土地評価についてはこの路線価が必要なため、申告書の提出が出来ずにいた方も多いかと思います。
北海道で最も路線価が高い場所は札幌市中央区北5条西3丁目の5,720千円/㎡となっています。ここは昨年も最も高い路線価だったのですが、昨年は4,880千円/㎡ですので前年比で17.2%も上昇しています。
また、ここ数年地価が上昇しているニセコエリアは今年も当然のように路線価が上昇しており、ニセコ高原比羅夫線通りは昨年の480千円/㎡から720千円/㎡と1.5倍になっています。この上昇率は全国で最大のようですね。なお、北海道の対前年度変動率は平均3.7%の上昇となっています。
ただ、路線価というのは「その年1月1日を評価時点」として算出しているので、コロナウィルスによって様々な環境が変わってしまった今現在においてはこの路線価の上昇が実感と合ってない方の方が多いのではないでしょうか。おそらくそれを想定していると思われますが、国税庁のHPには下記の記載がありました。
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今後、国土交通省が発表する都道府県地価調査(7月1日時点の地価を例年9月頃に公開)の状況などにより、広範な地域で大幅な地価下落が確認された場合などには、納税者の皆様の申告の便宜を図る方法を幅広く検討いたします。
年の途中で評価金額が変わるというのは経験したことがないですが、今年はもしかしたらあるのかもしれません。ただ、その場合は「全国一律なのか特定の地域に限られるのか」、「既に発表された路線価で申告した人は再度提出し直さなければならないのか」など若干の混乱が生じてしまいそうですね。
札幌市を含む北海道エリアで相続税に関するご相談はFUJITA税理士法人までお気軽にお問い合わせください。
執筆者:税理士 佐藤友一