土地の賃貸借と使用貸借の違い

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賃貸借と使用貸借の違いは大まかに地代の支払いがあるかどうか、によります。

よくあるケースでは親や親族から無償で土地を借りて、土地の上に自宅を建てる場合は「使用貸借」に該当します。

この賃貸借と使用貸借のどちらに該当するかによって土地の評価が異なります。

 

①賃貸借の場合

自用地価額-自用地価額×借地権割合

 

②使用貸借

自用地価額

 

賃貸借の場合、借地借家法が適用され借主の権利が強いです。逆に言えば地主は簡単には退去させることができないためその分土地の評価が下がります。

使用貸借の場合は借地借家法が適用されないため、自用地価額となります。

 

では、評価額が下がる賃貸借にするために1円でも地代を払えばいいのかというと、そうではありません。

賃貸借と認められるためには近隣の相場と同等の賃料を払わなければなりません。

固定資産税相当額を払うだけでは使用貸借とみなされますので注意が必要です。

 

賃貸借と使用貸借は権利金の有無、支払地代の水準、貸主と借主との関係など総合的に判断すべきですので専門家に相談することをお薦めします。

 

筆者:阿部拓未

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