生前贈与と相続はどっちがお得?
生前贈与と相続はどっちがお得?
自分が亡くなった時にできるだけ財産を多く残したいと皆さん考えています。
そこで疑問なのが生前贈与で財産を移しておくべきか、相続で一括して財産を引き継ぐべきか、という論点です。
結論から言うと、「その人の状況による」です。
損をしないためにも生前贈与と相続の違いについて理解し、自身に合った方法を選択しましょう。
「生前贈与」と「相続」の違いとは?
生前贈与とは?
亡くなる前に、自らの意思で財産を渡すことです。年間110万までは贈与税がかからずに財産を渡すことができます。
メリット:
・毎年贈与することで年数によっては多額の財産を無税で渡すことができる
デメリット:
・基礎控除を超える場合、贈与税率が高い(最大55%)
・亡くなる前7年以内にした贈与は相続財産に持ち戻される
相続とは?
亡くなった時点の財産に対して相続税が課税されます。
メリット:
・基礎控除(3,000万円+600万円×相続人の数)が大きい
・配偶者控除、小規模宅地の特例など優遇税制がある
デメリット:
・いつ相続が発生するか予測がつかない
・遺産分割トラブルが発生する可能性がある
パターン別に解説
①基礎控除(3,000万円+600万円×相続人の数)以下の財産
⇒相続の方がお得
②財産が多く(1億円以上で現預金の割合が多い)、相続発生までまだ年数がありそう。
⇒生前贈与がお得
上記はあくまで例ですので、個別の事情により有効な選択は異なります。
詳細は専門家に相談することをお薦めします。